雨音

冷たい雨が今日も僕を傷めつける
優しい雨に打たれたなら
どうせ降るならもっと降ってみろよと強がる

お気に入りのレインコートと
長靴を履いた子供達は楽し気に
水溜まりに写った姿に未来を重ねてさ

いつからだろう
いつからだろう
傘もささずに
ずぶ濡れになる事恐れもしない心に
瘡が出来たのは

とめど無く溢れる雨音が僕を傷めつける
激しい雨に打たれたなら
どうぞこの身を洗い流してくれよと震える

屋根伝いに歩いた
濡れたら負けだよと子供達は楽しげに
水溜まりに写るはずの自分の姿から眼をそらしてさ

いつからだろう
いつからだろう
傘もささずに
ずぶ濡れになる事恐れもしない心に
瘡が出来たのは

いつからだろう
いつからだろう
傘もささずに
ずぶ濡れになる事恐れもしない心に瘡を
広げたのは

いつからだろう
いつからだろう
傘を探して
ずぶ濡れになる事恐れもしない心の瘡が
出来たのは

止まない雨は無いと誰かが言った
ならばこの雨が降り続く内に
ありったけの涙を流しておこう